東京から新幹線こだまに飛び乗ればたったの50分で到着する関東きってのリゾート地「伊豆半島」。
東を相模灘、西を駿河湾に囲まれ、土地の多くは山地が占めているこの半島は自然の様々な恩恵を受けることのできる土地でもあります。
豊かな自然が溢れる伊豆半島は、その地下深くから湧き出す温泉を大いに活用しており古くから静養地として人々を魅了してきました。
戦後の大開発時代、海を見ながら浸かることのできる露天風呂や美しい山々に囲まれた温泉、源泉かけ流しの湯などが街の至る所に造られ、今もなお訪れる人々を文字通り温かく迎え入れてくれます。今回は、自然の恩恵を思う存分楽しむことのできる伊豆半島の温泉スポットをご紹介して行きましょう!
目次
伊豆半島と言えば「熱海」
伊豆半島の温泉街と言えば「熱海」です。その名前を知らない人はいないでしょう。古くは「阿多美」と言う漢字で書かれていましたが、熱いお湯が湧き出す土地であったことから今の「熱海」と言う漢字が使われるようになりました。2000年代初頭には観光客数が減り続けた時期もありましたが、再開発が進み今再び注目の温泉街となっています。
「熱海七湯巡り」でぶらり熱海散策
熱海には1500年以上前から湧き出る古い源泉があり、七ヶ所を総称して「熱海七湯」と呼ばれています。
熱海の街の七ヶ所に源泉の場所を示す石碑やモニュメントが置かれており、30分程度で周れる徒歩圏内にあるので熱海散策にピッタリ。
もくもくと湯気を上げる様子は温泉街の雰囲気を一層盛り立ててくれます。
熱海七湯のいくつかは今でも湯が湧き出しており「小沢の湯」では温泉卵が作れる珍スポット。
※熱海七湯はいずれも入浴施設ではありません。
熱海七湯巡りマップ
日帰り温泉も充実!
七湯を巡り熱海の歴史に少し触れた後は、実際に温泉を楽しみましょう。
温泉街熱海にはたくさんの日帰り温泉施設があり、宿泊しなくても温泉で癒やしのひとときを過ごすことができます。
古くから熱海に住む人々に愛された共同浴場と風光明媚な旅館の露天風呂、どちらもおすすめですよ。熱海の日帰り温泉をご紹介します。
日航亭大湯
もともとは旅館として営業していた「日航亭・大湯」。この一帯の源泉は「大湯」と呼ばれ、かつてあの徳川家康がお忍びで訪れたという逸話が残されている由緒正しい源泉です。その後天下を取った徳川家康にちなんで「出世の湯」と呼ばれています。
熱海駅から徒歩10分ほどの場所にあり、外観からして昭和レトロな雰囲気が漂っています。ゴージャスな温泉旅館よりも、気負わず昔ながらの温泉を楽しみたいと言う方にはぴったりですよ。
浴場は男湯・女湯共に内湯と露天風呂があります。日帰り温泉で露天風呂が楽しめるなんて嬉しいですよね!98度で湧き出す源泉を、加水せずに程よい温度に整えているので湯上がりはしっとりすべすべ。
無料で使える畳敷きの休憩所もあり、時間制限がないのでしばらく休んでまた温泉、なんて使い方もできる共同浴場です。タオルのレンタルもあるので、温泉に入るつもりがなかった!と言う方でも利用できますよ。
日航亭大湯のアクセス、営業情報
住所 | 静岡県熱海市上宿町5-26 |
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電話番号 | 0557-83-6021 |
営業時間 | 9:00-20:00 |
定休日 | 火曜日(祝日の場合は翌日休み) |
駐車場 | あり(大湯神社手前 下段1〜7版) |
料金 | 大人1,000円 小人500円 |
福島屋旅館
熱海を観光した後にぜひ立ち寄りたい共同浴場二つ目が「福島屋旅館」です。こちらもなんとも昭和を感じさせる佇まい!玄関は昭和20年代に建てられたものなんだそうです。旅館ですが、日帰り温泉としての利用も可能です。
男女とも内湯がひとつずつと言うシンプルな造りで、地元の人達で賑わっています。昭和30年頃に造られたと言う浴槽はタイル張りのとっても懐かしい風貌!熱めのお湯でどっしりとした感触の正真正銘の源泉かけ流しです。
古き良き日本へとタイムスリップしたかのような温泉に浸かり、その余韻を残したまま帰路につくのもとても幸せな一日になります。
福島屋旅館のアクセス、営業情報
住所 | 静岡県熱海市銀座町14-24 |
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電話番号 | 0557-81-2105 |
営業時間 | 11:00-17:00 |
定休日 | 年中無休 |
料金 | 大人400円 小人200円 |
伊豆半島第二の温泉地、伊東温泉
熱海よりも南に進んだところにあるのが静かな雰囲気の流れる伊豆半島第二の温泉街「伊東温泉」です。
伊東温泉にも青い海を見ながら日々の疲れを癒すことのできる宿泊施設や日帰り温泉がたくさん!熱海温泉街よりも観光客の姿が少なく、静かにゆったりと過ごしたい方向きの温泉街と言えるでしょう。
七福神の湯めぐりをしよう!
伊東温泉街には実に10ヶ所もの共同温泉施設があります。源泉掛け流しがなんと200円と言う低料金で楽しめるのがポイント。市民の生活の一部になっていることが分かりますよね。
そんな伊東温泉を訪れたなら、ぜひ楽しんでほしいのが「七福神の湯巡り」です。共同温泉の8ヶ所に七福神様の石像が置かれていて、お湯に浸かることで七つの困難を取り除いてくれると言われています。
子持ち湯、弁天の湯、大黒天神の湯などなど、運気がアップしそうな名で呼ばれており、最近パワースポットとしてじわじわ人気を伸ばしているそうです。
縁起の良いお湯に浸かって英気を養いましょう。
絶景のインフィニティ温泉!
真っ青な海を見ながら湯船に浸かりたい、そんな贅沢を叶えてくれるのが「赤沢日帰り温泉館」です。
海まで続いているように見える「インフィニティプール」はリゾート地に付きものですが、ここで楽しめるのは「インフィニティ温泉」!
湯船と海との境が分からない夢のような世界が広がります。まるで温かい海に浸かっているかのような錯覚を起こす全長メートルのお風呂、ぜひ楽しんでくださいね。
伊豆の赤沢日帰り温泉良かったな、海好きの僕には本当最高の眺めだった pic.twitter.com/BhbHsc1LLO
— 海凪コウ/Koh Minagi (@KOH_Minagi) 2019年1月19日
まとめ 伊豆の自然の恵みを身体中で楽しもう♪
今回は伊豆半島の温泉街をご紹介しました。日帰りでも泊まりでも、地下深くから湧き出す自然の恵みを身体中で楽しんでください。ほっと癒される旅になること間違いなしです