日本全国に点在する、激安賃貸住宅ビレッジハウス。
周辺の賃貸に比べてあまりに安すぎるのが不安だったり、ビレッジハウスは「建物が古いのでは?」「住人のマナーが悪いのでは?」などが心配で入居を迷っている人も多いのではないでしょうか?
また、部屋はどんな雰囲気なのか?広さは?収納はあるのか?風呂とトイレは別なのか?など気になりますよね。
私がこれまで約3年間、ビレッジハウスに実際に住んでみた感想としては、安いわりに部屋が広くて、収納も多いのでとても満足しています。現在も居住中です。
これからビレッジハウスで一人暮らしを検討している人向けに、良かったところと悪かったところを解説していきます。
内見時の注意点も紹介するので、ぜひ物件探しの参考にしてください。
目次
ビレッジハウスとは
ビレッジハウスは国が建設した旧雇用促進住宅をリノベーションした賃貸物件です。
もともと古い建物の内装を綺麗にリフォームして有効活用しているから、低価格の家賃で借りられるわけですね。
家賃は2万円から3万円台に設定されている物件が多く、フリーター、高齢者、外国人など収入が低い人たちのセーフティーネットとしても活用されています。
最近は副業ブームもあって自宅だと「作業スペースがない」「集中できない」といった悩みを持つ人が、セカンドハウスとして借りるケースも増えているようです。
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ビレッジハウスの評判・口コミ
ビレッジハウスは古い建物が多いため外観だけでなく、内装や水回りも気になりますよね。
そこで実際に住んでみた人たちのリアルな口コミを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 家賃が安いおかげで副業の作業部屋として借りられる
- キャッシュバックキャンペーンのおかげでお得に入居できた
- フリーターでアルバイトの収入しかなくても入居審査に通った
- 外見はいかにも昭和っぽくて古いけど、部屋の内装はわりと綺麗
- 安くても木造アパートと違って鉄筋コンクリートだから騒音に悩まされない
- オートロックがないから女性の一人暮らしは防犯面が不安
- 外観と部屋の間取りも昭和の団地みたいな作りで古さを感じる
- 部屋は綺麗だけどお風呂の床と壁が古いままでリノベーションされてない
ビレッジハウスに住んでみた感想 よかったところ
ビレッジハウスは口コミでもあったように、古い建物を再利用しているので外観は昭和の団地を感じさせる風情があります。
けれど部屋の中は間取りが広くてキッチンも料理できるスペースが十分あります。
家賃にかかる費用を抑えて一人暮らしするには、十分な環境といえるでしょう。
初期費用がかからず入居審査が通りやすい
通常なら部屋を借りるときは初期費用だけで何十万もかかるので、あらかじめ資金を用意しておく必要があります。
しかしビレッジハウスは敷金、礼金、前家賃といった初期費用がほぼかかりません。
つまり引越し業者に払う代金だけ用意すればすぐにでも入居できるわけですね。
さらに他の賃貸物件と比べて入居審査も通りやすい傾向にあります。
自営業やフリーランスは収入が不安定なイメージをもたれやすいせいか、入居を断られた経験がある人も珍しくないでしょう。
風呂、トイレは別でウォシュレットつき
本音を言えば家賃が安いのでお風呂場については、あまり期待していませんでした。
ところが驚くことにお風呂とトイレが別で、なんと新品のウォシュレットまで付いていたんです!
私が入居したときはちょうどリフォーム後だったようで、浴槽やウォシュレットも新品でした。
もちろんタイミングが良かったのもありますが、格安だからといって必ずしもユニットバスではありません。
仕事から帰宅後は温かいお風呂にゆっくり浸かりながら、一日の疲れを落としたい人には嬉しいですね。
また、物件によって追い炊きや洗面台がついていない場合は、オプションで取りつけることも可能です。
格安なのに間取りが広くて収納も大きい
私がビレッジハウスに住んでびっくりしたのは間取りの広さでした。
家賃が2万円代で格安なのに間取りは2DKもあります。
一人で使うには十分なほど広いので、好きな家具を置いたりインテリアにこだわったりと、自分だけの空間作りを楽しめます。
リフォーム前は和室だったと思われる居室には大きい押入れがあるので洋服はもちろん、来客用の布団を入れるスペースも十分確保できます。上部に天袋が付いているのも地味に便利です。
これだけ広い間取りで大きい収納が付いているのに2万円台で借りられるなんて信じられません。
ビレッジハウスに住んでみた感想 悪かったところ
ビレッジハウスに住んで良いところもある一方で、やはり悪いところもあります。
私が感じたデメリットは「エレベーターがない」「地域によってはマナーが悪い」ところです。
5階建てなのにエレベーターがついていない
ビレッジハウスの中には築30年以上経過している古い建物も多く、エレベーターが付いていない物件もあります。
そのため上の階ほど家賃が安くなるとはいえ、やはりエレベーターがないのはきついと感じますね。
とくに足腰の弱いお年寄りや赤ちゃんがいるママは大変かもしれません。
私はわりと体力に自信ある方ですが、買い物をしすぎて荷物が重いと、部屋まで登るのが憂鬱になります。
だから普段の生活に欠かせない食料品や日用品など重たいものは、ネット通販で頼むようにしています。
地域によっては住人のマナーが悪い場合もある
ビレッジハウスは格安で借りられる物件のため、外国人の入居者も多く「大きな音楽をかけて騒ぐ」「共用スペースを汚す」などマナーの悪さが目につく場面もあります。
というのもビレッジハウスは管理人が常駐していないので、マナー違反を注意する人がいません。
雑草や共有部分の清掃は業者が定期的に入ってくれるとはいえ、全体的な管理の甘さを感じます。
私が何箇所かのビレッジハウスの内見をしたときも、マナーの悪さが気になる物件はいくつかありました。
こういった物件を避けるためにも内見時は共有部分やゴミ捨て場はもちろん、ポストの名札もチェックしておくと安心です。
また、ビレッジハウスには居住者専用のコールセンターも用意されています。
問題のある居住者がいたり、住んでいて困ったことが起きた場合には気軽に電話で相談できますので、どんどん相談して解決してもらいましょう。
ビレッジハウス 一人暮らしでも大丈夫?
これからビレッジハウスで一人暮らしを検討している人にとって「変な住民がいないか」「治安は大丈夫なのか」気になるところですよね。
一人暮らしでも治安は大丈夫なのか
ビレッジハウスはマンションのようにエントランスがなく、誰でも敷地内に入れる状態になっており、オートロックも付いていません。
そのため一人暮らしをするには防犯面で不安な人も多いと思います。
しかし場所によっては外国人よりも高齢者や単身者が多く、一般的な賃貸と変わらない環境の物件もあります。
周辺が住宅街で落ち着いた立地なら、普通に一人暮らしするのとあまり差はないでしょう。
むしろ初期費用と家賃の安さを考えれば、お金をかけずに一人暮らしデビューしたい人には最適です。
自治会への参加について
一人暮らしだと近所付き合いや自治会 の活動が、面倒に感じる人も多いでしょう。
自治会といえば季節ごとに開催するお祭りやバザーといった行事のイメージがありますよね。
一応自治会は存在していますが少子化の影響もあり、入居者は単身者が多く活動自体ほぼありません。
自治会費だけ納めておけば問題なく、煩わしい行事に関わることはないので気が楽です。
ビレッジハウスに住んでみた感想 まとめ
ビレッジハウスは収入が安定しないフリーランス、アルバイト、高齢者でも審査に通りやすいため、なかなか物件が決まらない人におすすめです。
建物自体は古いですが部屋はリノベーションしている物件が多く、有料オプションでエアコン・ガスコンロ・給湯器の取付けも可能。
私が住んでいるビレッジハウスでは、駐車場も別料金を払えば借りることもできます。
ビレッジハウスは外国人や低収入者の入居者が多いから、マナーが悪いイメージを持たれがちですが地域によって違います。
まずはあなたにとって住みやすい環境なのか、足を運んで見てみませんか?